うらぎり

信用していたのに裏切られた

そういう感じの話しを聞いた。私に関係していると言えば関係してるけど、関係ないみたいな気持ちで聞いていた。

内容を聞いていたら、確かに裏切られたって言ってる人の気持ちはわかる気がした。

でも、それは裏切りとは違うんじゃないか、と思ったけど言わなかった。

「信用していたのに裏切られた」と思って、いま、怒りや悲しみを感じてる人に、それは違うんじゃないかなんて言ったら、その感情まで否定されたような気持ちになるんじゃないだろうかと思ったから。それは悲しい。

それに、そういうのは言いたいだけで、私の感想なんて求めてないだろう。

だから、そうだったんだねとだけ言った。

裏切りって、裏切られたと思う人は強く感じるものだけど、裏切った方は裏切ってるとは思ってない気がする。

裏切る自覚があるということは、相当な覚悟も持ち合わせていると思うから。

覚悟があるということは、逃げたり誤魔化したりしないで、向き合うことが出来る場所にいる、準備が出来ている、そんな状態を私は想像する。

裏切ってるって思ってない人は、とりあえず誤魔化して逃げてその場から離れようってしてるだけだと思う。だから偶然街中で出会えば気まずいと思う。

だから、裏切られてないよ！と言いそうになったけど、言わなかった。

私の解釈でしかないから、無意味。

そもそもあれは相談だったのか報告だったのか、わからないけど、自分が関係してる話だとは最後まで思えなかった。

私にとってどうでもいいことだったからだろうか。

そもそも「どうしてウラギラレタか」それについて考えたことはあるんだろうか、私のいつもぼんやりしてる視界でも、私にすら見えていた。

その人から他の人が離れていく理由。

本人にだけ見えてなかった理由、原因。

見えていたら原因を改善することくらいは出来たかもしれないのに、と思う。