天国が在ってほしい、初めて思った
大人は勝手だ。私も勝手だ。
でも子供も勝手だ。だけどそれは当然の事で、子供は勝手でいい。
神様は知らない。
でもお経は好きだ。写経も好きだ。読経は、残された者を束の間救ってくれる音だ。
怒りや憎悪の感情が壊れて、脱力した。
私が笑ってた時に痛い思いをしていたんだ。
私はあなたとあなたのことを何も知らないけど、あなたのことを考えると、かわいそうで、かわいそうで、喉がつぶれそうだ。
前の少年の時も、その前の少年の時も思った。
そして今日、心から強く思った。
天国が在って欲しい。
報われないよ。
もう何も怖くない、何も痛くない、場所に、いてほしい。
そこから、いまだ愚かな大人を見下ろして、好きなようにしてほしい。
何もできなかったのに、何でもしてあげたかった。
話を聞いたり、泊めてあげるなんて、いくらでもしてあげた。
やすらいでください。