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大人になってからアダルトチルドレンを知って、わかったことや気付いたことと、これからのこと。

奨学金についてのフリーペーパーを毎日読んでる

振り返ると、去年もこの時期(冬)に進学に関することや勉強に関することを書いてました。受験シーズンになると調べたくなるのは、その手の資料がたくさん出回るからかもしれません。

先日、ヤフーのトップに奨学金についてのニュースがあったので読みました。

実はけっこうドキドキして読んだんですけど、(受験生に優しい新しい奨学金スタイルが出来たか、検討されているか、とか)違いました。卒業後の返金の金額を小さくするとか返金期限を延ばすとかそういうことでした。もちろんそれも卒業後の返済にきついものを感じてるひとの立場からすると良案です。

 

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先ほど、テレビ番組オイコノミアを見ました。又吉さんの経済学の番組です。

今日は子供の貧困と教育格差について経済学から読み解いてみましょう、そしてどうしていけるかを考えてみるきっかけにできたらいいな、というものでした。

最近は手元にある奨学金についてのフリーペーパーと、ニュース番組で取り上げられる教育格差と、ネットの記事で良く見ていたので、概要は把握しやすくて物足りなくも感じました。もっと見ていたかったな、と言う意味です。

教育格差はおおよそ、親の経済力による影響が大きいというデータが出ています。

それを目先の解決として、また本人の自立の手助けとして、奨学金制度という物をフル活用することでなんとかしようとしているのが現状です。

いづれは抜本的な改革が必要になると思いますが、近年では無理だと思っています。

(今は**上記で書いた返済時期の状態を考慮し、方法を増やす、というところまでの議論です)

そもそも、私は学ぶ意欲もない自分が進学など意味がないと思って学生時代を過ごしていて、学ぶ意欲が無くなるような環境でしか生活してこなかったので、高校生当時奨学金の存在すら知りませんでした。ものすごいバカでした。(でもその当時の自分の事は、今の自分より好きでした。頑張り屋だったと思います)

「あの時の自分に、お金の問題を解決する方法を見つける能力があったら、私は高卒だっただろうか」とよく考えます。実はやってみたいことがあったんです。学校見学も行きました。それは専門学校でした。学科によって1年~4年まででしたが、私が学んでみたかったのは2年制の学科でした。

確か入学金から卒業までの学費諸々で200万弱だったと記憶しています。資格取得のための検定代は別途負担です。

それを母親には言い出せませんでした。かといって、高校3年生で見学に行ってる始末なので、それまでしていたアルバイト代は友達と遊ぶお金にしかしていません。

「進学の為に貯金する」という学生ではありませんでした。自分が進学を考えるなんて思ってもいなかったからです。

総じて私は、巨額の学費を前に無力であり、諦めるというより、目を背けました。

無理だ、と結論付けたのです。なぜなら奨学金制度を知らなかったからです。

そしてそのような理由で進学をあきらめるということは元より、進学したいという意思表示を担任の教師にもせずに、そのまま高校を卒業しました。卒業後はフリーターを半年続け、求人情報誌で見つけた中小企業の事務に正社員として勤務しました。半年。

入社して半年、退社して1か月後その会社は倒産しました。

私はそこからアルバイトばかりしてきました。時給が良いバイトを見つけては転々としていました。3つ掛け持ちでしていた時は、睡眠時間は3時間くらいだったと思います。それも、バイト先が3つ全て家から近かったため、出来た睡眠時間でした。

それで自分の人生を生きて行こう、なんて、考えたことは一度もない。将来の展望なんて計画なんて考えたこともないのです。行き当たりばったりばかりばかです。

でもやっぱりその時の自分はなかなか好きです。

 

勉強を何の為にするかと言えば、大人になった自分が、過ごしやすい環境を手に入れるため、それは個人的な物かもしれないし、社会の中での居やすさかもしれない。あと、情報を手に入れる経験を積む、色々あります。

困っているときは「一部解決できる時もある」ということを知るため、誰にどの相談が出来るかを知るため、本当にたくさんあるなぁと思います。

貧困家庭に育つ子供は、(私の観測範囲での感想)

 自分の家庭の(特にお金に関する)困りごとに、家族以外の人が相談に乗ってくれたり、解決に結びつく情報を教えてくれるなんて、夢にも思っていないのです。親は元からアレです。知識がない事が多いですし、どちらかと言うと進学反対、すぐ働けばいいという状態です。

 

私はこのブログでもいつか書いてますが、自分の家が貧困状態だなと思う子供に(実は親に)こっそり頭の隅で思っていてほしいのは、「我が家の貧困は親が貧困状態であり、子供自身が作り出した状態ではない」ということです。

 

 

 

my backnumber to lock the door on the inside ジュニア辞書で精いっぱい作った後ろと前の文脈です。タイトルはこんなニュアンスで表したかったです。