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大人になってからアダルトチルドレンを知って、わかったことや気付いたことと、これからのこと。

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ただじっと黙って見守るというのは難しい。

ふたりでいるのに、一人の世界にいる人の隣に寄り添い続けるのは簡単ではない。自分ひとりでいるよりも孤独だ。自分以外の人がいてくれて初めて孤独を知る。思い知らされる。

 

子供の成長を近くで見ている。定点観察のように、毎日。飽きることはない。

時々ついて出てしまいそうになる「余計なお世話」をなんとか飲み込む。これも難しい。日々我慢で、時々胃が痛くなる。

思春期青年期の成長はめまぐるしく、とても不安定で、攻撃的で、ゼロイチの謎の思考の連続で、潔癖症で、完璧主義で、大人の粗探しに余念がない。楽しめる趣味は私よりもたくさん持っているようだけど、それでも不満は尽きず、そんな自分が嫌いだと言ったり、でも自分の事しか好きじゃないと言ったりする。とても忙しい。

失敗するのが嫌だからしたくないことのほうが多い、という。

少し気持ちわかるなぁと思う。だけど私は大人の端くれなので、それは無茶だよとわかっている。誰だって失敗する。失敗しないとおかしいときだってある。

失敗は悪い事じゃない。失敗しなくなるための練習だと思う。

そういうことを考えてた一か月だった。

子供を通して考えていたことは、今の私にも言えることばかりで、うなだれてしまった。でも嫌な気持ちにはなっていないし、自分を責めてもいない。

今の私が恐れているものは、たったこれとこれとこれだけのことだったのか、と顔がゆるんでしまった。

 

私の中心点から全方向に向けて、自分の子供に対するそれと同じような気持ちにはなれない。私は私の大切なことしか大切に扱えない。私は私の立ち位置に覚悟を持ち、接していく。私の大切なものや事が、ほかの人にとってはそうじゃない。そんなのはよくある。みんな、自分の場所で、それぞれに守っている。

時々衝突や摩擦が起きる、そんな時は、順番のやりとりだけで済むことなら譲り合えればいいと思う。難しいけど。

出来ると思う。

my backnumber to lock the door on the inside ジュニア辞書で精いっぱい作った後ろと前の文脈です。タイトルはこんなニュアンスで表したかったです。