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大人になってからアダルトチルドレンを知って、わかったことや気付いたことと、これからのこと。

帰る場所はないから作る

去年は10月頃からずうっと調子が悪かった。

今も万全ではないけれど、昨日よりはマシだとわかると気が楽になる。私はマシかマシじゃないか程度の差で今日を生きる。本当はもっと丁寧な暮らしをしたいけど、そんなことを現実にしようとすれば直ぐさま破綻するだろう。

今日の私には昨日までの分の人生しかないから、突然丁寧にはなれない、そのことを受け入れながら生きよう。

 

私には「実家」という場所がない。だからお正月やお盆に「帰省する」という感覚は随分前からない。そして自分が困ったことになった時などに身を寄せる場所もない。

「友人」を頼れるか頼れないかという話ではなくて、もっと単純な「実家に帰る」という行為についての話。

自分が生まれてから今日までずっと同じ家に親が住んでいる、自分が巣立ったとして、自分がある程度大人になるほど時間が経っても、親はいつもそこに住んでいる、それが奇跡のように思える。

子供が成長する段階で「引っ越しが頻繁である」と、人格形成に大きく関わるというのを何かで読んだ。アダルトチルドレンである私ももれなくそう思う。

私は今までの人生で15回以上引っ越しをしている。私の記憶がある限りの回数なので、もしかしたらもっと多いのかもしれない。内3回は私自身が大人になってからの単独行為で、それ以外が親の都合だった。僅かに残る記憶の中に「懐かしいと思える場所、景色」は一つもない。何もかもが曖昧で、見覚えのある住所という数字でしかない。

今住んでいる町が一番長い時間を過ごした。私が病気を発症した後、病気の発症の原因の一つであった人物から逃げるために選んだ場所だ。(私自身にうつ病になりやすい要素もあった)

人生の中で一番長く住んでいる。私は初めて住まいに愛着を感じている。

厳密に言うと愛着とは違うかもしれない。とても安心する、感じ。

長く住めば壁紙が傷むことやフローリングが剥げること、備え付けの備品が壊れたりすること、それを直して使うこと、そういうのを知らなかった。

あくまで賃貸のアパートだし、、という生活の中で、自分で部屋をメンテナンスをするという行為などする間もなく、引っ越しをしていたからだ。

 

もう数年後に私の子供は巣立つ。私は「おかえり」という場所を作る。

私にとっては奇跡で、自分には関係のないお伽話の中のような場所だったけど、子供にとっては普通のことであるように、同じ場所で過ごしていけるようにしたいと思う。

(子供自身はそんなこと望んでないと思う、、)

 

去年の1月に書いた記事に自分のために生きたい、と書いた。目標は達成されたように感じる。調子を崩しても、それを悪化させるような出来事は回避できた。

今年もさらに、自分のために生きたい。避けられない変化を、怖がってもいいから受け入れていきたい。

去年調子を崩してから、私は意識的に生活のほぼすべてを目標達成型にした。「しなくてはならないこと」を「したくない時」にしたくない理由は数えきれないほどある。

それ全部を、そうだよね、したくないよね、と自問自答形式にして認めてから、どんな中間があろうとも、結果「しなくてはならないことを、することができた」に重きを置いた。どんな途中(信じられないくらい恥ずかしい失敗をしても、他人に対して憎しみが生まれても)を経てもいいから「できた」ことに注目をして自画自賛し、大げさに満足した。私すごい、と心の中で何度も言った一年だった。今年もそうしていく。

 

今年もたくさんブログを読みます。毎日の楽しみで日課です。  2017/1/6 ちえ

 

追記/今年もおみくじを引きました。末吉でした。病気は長引くが、焦らずに治療に専念せよ。スムーズに進むことは少ないが、落ち着いて見方を変えると吉、というような事が書いてありました。何かにつけて落ち着いてみようと思います。深呼吸!

my backnumber to lock the door on the inside ジュニア辞書で精いっぱい作った後ろと前の文脈です。タイトルはこんなニュアンスで表したかったです。