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大人になってからアダルトチルドレンを知って、わかったことや気付いたことと、これからのこと。

越えない、開く、そのときに

結う

知らぬ無念を知れぬまま結う

今日目覚めた私

目覚めの直後、白々しく瞼を閉じて、思う

ああ、今日がきた

ああ、また今日がきた

昨日折った鶴は裂いて四角にした紙袋

名前を打ち込んだ紙

折りこんで内側に消えた名前

そういえばそのようにして消えて行った名前

 

まだ探してる人がいる

探すことだけに日々を使えないが

忘れてしまったわけじゃない

もう自分の中に溶け込んでしまった

それを日常と呼ぶにはまだ、もう少しでしょうか

それを結いゝ呼ぶにはもう、もう少しでしょうか

ずいぶん前に、ずいぶん長い間、内側に織り込んだあなたの、

名前まで、もう少しでしょうか

 

 

 

八月十五日

目を閉じてできる旅

私の好きなうたの歌詞

 

■(please)forgive / bump of chicken

 

http://j-lyric.net/artist/a000673/l030b2e.html

もちろん曲全部、唄が好き。

ヘッドフォンをつけて何か作業しながら聴いてて

油断してると泣いちゃうやつです。

 

 

■サザンクロス / bump of chicken

http://j-lyric.net/artist/a000673/l030b33.html

過去の事を思う今、

今知る由もないあの時の約束は、これから、何度も思い出す

いつだってそばにいるよ

油断してなくても泣いちゃうのは心当たりがあるからかもしれない。

全然思い出せないけど。

鈍するために

もっと早くに知っていたら、もっと違う風にできたのに

と思う日が時々ある。愚かしい。馬鹿馬鹿しい。そんなわけない。

私という人間は、このようにして知っていき、このようにして過ごして初めてわかるのだ。他人の痛みや自分の痛みを理解するまで、こんな風にして、やっとなのだ。

今もまだわからないことばかりで、つらいなと思う。

でも、もう焦りはない。どこの時点で焦りが消えたのか(或いは見えにくいだけなのか)思い出せない。ブログを始めたのは大いに関係あると思う。というかそれしか思い当たらない。

私が知らない私の中身を、私が勇気をもって吐き出した。

飲み込んだ言葉や感情をもう持ちきれなかったのだ。だから吐き出した。

たいへんよく出来た。自分を褒めてあげたい。

アウトプットすることは私によく効いた。言葉は選びに選んだ(この作業も良かったのかもしれない)が、誰にも言わなかった私の本心を書いてきた。

 

今ならとても上手に遡れる。褒めてあげたい。

時間がかかった。私にはこんなに時間が必要だった。(ちなみに病気が治ったわけではないし、ばりばり働けてるわけでもない。状況はどん底の時とほぼ変化してない。変化したのは私の中身だけだ)

アウトプットしようという目的をもってしたわけじゃない。

私がbotじゃありませんと伝えたかった。名無しのままじゃいけない気がして、失礼の無いようにと始めた。小さなきっかけだったけど、決断したのは私だ。グッジョブである。その時の私、グッジョブだ。

今も文章を読んでいる。作り話や本当の話、自分が気になった物はすべて読む。

私はたくさん失ってしまった。そこに詰め込むように読む。「自分が知りたいこと」を次々と詰めてく。詰め放題。

「たくさん失った」けど、私にとってどうでもよいことまで持ってた気がする。

もうそれが無いのでスペースはがら空き!詰め放題放題放題である。

私が自分を知ろうとする限り、大丈夫なのである。高校生の時には「マジかよ」と思ったアレだ。我思う故に我在りである。

28歳まで生きれないかもしれないと確信めいてたアラサ―が、知らない間にお気楽アラフォーである。時々沈みながらではあるけど、だいたい、大丈夫である。

 

私は泣きそうだ

ひどく辛いことがあったのだろうか

そうだ、と言い切れないすぐ傍で、あった、と思う。

それは私の中の気持ちだ。泣きそうなのは、私の気持ちが、辛いであり、悲しいであり、無力感であり、少しの大きな希望を見たからだ。

とうとう(いつか訪れると思っていた)感情が生まれた。

私はあなたとつながり続けたい。

会いたいと思う。迷惑なら叶わなくていい。

会いたいと思っている、それは伝えたいと思う。

 

価値?そんなものは意味ない。意味はいらない。

私はあなたの文章が好きだ。徒然とした感情表現が好きだ(実際には徒然などしていなくても)。

溜息のような悲鳴だ、そう思った。

引き千切られるような時間を過ごす日、けろりと受け入れている日、バカみたいに毎日目覚めてしまう繰り返す朝に、思う。

今朝は頭が痛いなぁ。私は何歳まで生きているかな、その間に、会いに行けるかな、間に合うかな、彼女も私も、生きて間に合うかな。

互いの訃報が届くくらいには友達になれるかな。

今できることをする。

いつかをただの過去にするために、こつこつと、500円玉貯金だ。

5年くらいかかるかもしれない。

それまで頑張れるかな、頑張ろうかなわたし、出来ると思う。

やってみるね。

それまでは泣かないようにしたいけど、今もうすでにアレです。

だってあまりにもあなたはフローライト。

 

花束

なにかもちがってますか

という漫画を少し昔に読んだ。1巻しか読んでない。

この漫画の作者の他の漫画で、「なるたる」と「ぼくらの。」を読んでいる。

両方最後まで読んだはずなのだけど、記憶にはもやがかかっている。

 

お酒を飲んで酔った時の事を、翌日「よく覚えていない」という現象があるが、それは「覚えていない」のではなく、「アルコールを摂取した脳がリアルタイムで見ている物(光景)が正確ではなく、それをそのまま記憶しているからである」というような解説を見た気がする。

まったく同じとは思わないけど、漫画を読んだ当時の私が、描写された光景を正しく読んでいなかった可能性がある。あるいはトラウマだ。

あまりにもかなしい現実を見た事だけが私の中にある正しい記憶だ。

 

なにかもちがってますか、は

いつか読まないとなと思いながら今に至る。すっかり忘れてしまう事が出来ないのことには、明確な理由がある。読まないとな、と定期的に感じる場面が、日常が、私の目の前で頻繁に起こるからだ。

私は日常的にバスに乗る。

バスに乗るために、バスが来る時刻より少し前にバス停の前に突っ立っている。

だいたい同じメンバーの知らない他人が毎日バス停の前に突っ立っている。

恐ろしく寒い日以外は、メンバーはバスが来るまでの間、スマホを見ている。

私は外で携帯やスマホを見ることができない。私なりの理由はあるんだろうが、よくわからない。だから、外出中にメールが来ても電話が鳴ってても気づかない。

運よく私が休憩の為にどこかで座らない限り、電子機器の画面を見ることはない。

私は運よく視力が良く、この裸眼で見る景色や人を見ている。

しかし、他人には、私のような人もいるが、そうじゃない人もいる。

バス停の前に突っ立ってる私の目の前を乗用車が通り過ぎていく。バスはまだ来ない。

何台も乗用車が通り過ぎていく。

ロゴが付いている営業車はいつも同じ時間に私の目の前を通り、同じ方へ曲がっていく。その車以外は、毎日同じ乗用車かもしれないが違いがわからない。とにかく何台も走り去っていく。

ある日、数えたことがある。バスが私たちを迎えに来るまでの数分間、乗用車の運転手が何人、前を向いていないのか。

運転をしながらモニターを見て笑ってる運転手、明らかに片手で電子機器を操作しているために前を見ないままハンドルを握りアクセルを踏んでいる運転手、歩道の確認もせずウィンカーも出さずに左右折する運転手、

両手を過ぎて数えるのをやめた。

本当にうんざりするんだ。人は見た目じゃないっていうけど、本当にそうだと思う。

そういうことしてる人、外見がヤンチャだとかそんなこと一切ない。

常識人そうな見た目、身なりしてる。「ふつうのひと」だ。

うんざりする。

うんざりして、それだけだ。どうしたらいいんだろう。なにができるだろう、そう考えなきゃいけないのに。

そして「なにかもちがってますか」を思い出してる。

 

私は、近所にいる変なおばさんになっている。

今目の前を、通り過ぎていくイキりナメクジ運転手を止めることはできない。

赤信号、とまれの信号機の前できゃっきゃっ遊んでしまう小学生をたしなめる。

ありがたいことに、私の住む町の歩行者側の信号機の地面には「絵」が描いてある。

「この絵を見て、信号が青になるまで、この絵を越えてはいけない」と、子供に話しかける。子供は知らない人に話しかけられて訝しそうにする。

でも「絵」を見れば、この変なおばさんが「何をいっているか」は「子供でもわかる」。

子供でもわかる。

それでも偶発は起きるんだろう。

防げる偶発を、防ぐ意識を働かせる、というのは、面倒くさいのかもしれない。

でもやるしかない。それしかできない。やる。

とにかくうんざりするし、とにかく嫌なんだ。

努力の前に、ふんぞり返って奪っていくひともどきがいる。でもそいつを殴れない。

たった1億円あれば、再起可能な人がたくさんいるなと

今日の速報を見て、ふと思った

わたしたち、どこまでお金に縛られるんだろう

もっと、ちゃんとした、普通の日々を、どうしたら取り戻せるんだろう

自分を、取り返せるんだろう

 

つまらない空想に涎垂らす体力もなくて呆けてる

10億円とか、5億円とか、たぶん、つまらないものなんだろうな

じゆうのためになら、綿埃みたいな

 

私、夢を見ようかな

縛縛られて支配されたじゆうを手に入れて

大切な人を守ったり、ばかを休み休み言ったり、動けない彼女を連れて

一緒に

おおきな公園の芝生にブランケットを敷いて寝転んで

日向ぼっこして

のどが乾いたら、ポットに入れてきたルイボスティー飲んで

ルイボスティーって0キロカロリーなんだって。知った時ショックだった)

ブルボンのお菓子食べて蟻を観察して

飽きたら、少し寝よう

起きたら家まで送るよ、寒くない?

大好きな色のマシュマロみたいなふわもこ毛布用意しておくよ

だって1億円持ってるから大丈夫、余裕だよ

そういう夢、見ようかな

 

目標定めてしまった彼に、たくさん本を贈りたいな

食べるのが面倒くさい日が続いてるなら、ウィダーインゼリーとカロリーメイト

箱買いして、ずっと本読んでほしい

時々、何かを書くなら、モレスキンのノートを用意するよ

たくさん、言葉を書いてね、つまんない、くだらない、愛すべき言葉を

私はジェットストリーム7mm黒インクのボールペンが好きだよ

しにたいといきたいを両方、それで書いてるよ

カーテンを開けない毎日なんてどうでもいいことで

深く深く潜った彼の抜け殻の本体を

ただ横で見ている

そういう夢、見ようかな

 

わたしたち、自分の意志でしたいこと、気持ちとかやる気とか覚悟なんかじゃなくて

1億円でできちゃう

お金って、すごいんだよね

すごいなぁ

 

下弦の矛先

いつもとは違う時間に帰宅した。

 

そしていつもは行かない時間にコートを着てコンビニに行った。

家を出る前に、照明は消さなかった。本当にすぐ帰宅するから。

近所の家々は寝静まっているのか、こちら側から見えない部屋にいるのか、とにかくパッと見、私の住むアパートは、私の部屋以外は暗かった。

そして予定通りすぐ帰宅した。

私はアパート近くになって足を止めた。10メートルもない。アパート前に青空駐車場があるので、なんならアパートの敷地内だ。

暗がりに女がいる。

手ぶらの女がいる。

私は忍び足で近づいた。

女が、私の部屋を仰ぎ見ている横顔を見た。

普通の女だ。歳は自分とそう変わらない、若い女だ。

「こんばんは」

私は女に声をかけた。

女はあからさまに驚いて、こんばんは、と返事をしなかった。

そのかわり、「え?」と言い、不審者に遭遇したような素振りで私を見た。

だらんと垂れていた腕は胸元で固く凍っていた。

私はコンビニの袋を鳴らしながら、自分の部屋に入るために階段を上ろうとしたが、女がよけないので邪魔だった。

「すいません」と言いながら少しよけて、とジェスチャーをしてやっと、女は身体を動かした。後退り、転びそうになっていたが、特に声をかけず(心配もせず)私はポケットから鍵を取りだしドアノブに差し込み回した。

背中に視線を感じたまま、自分の部屋のドアを開けるのは気味が悪かった。

しかし、挨拶以上の関係もない人間に関わりたくない。覚悟を決めてドアノブを回した。ドアを引く前に、女が言った。

「下の人だったんだ」

あぁはい、、というような聞こえるか聞こえないかの音で曖昧に応えて、素早く入り、素早く閉めた。

いつもはしないチェーンをして、部屋に入った。深呼吸をした。

私はカウントした。1、2、3、4、5、、、、

20秒過ぎて、階段をゆっくり上る音がした。物凄いゆっくりだ。

私は部屋の照明を消した。そして点けた。そしてまた消した。さらに点けた。

それを何回も続けた。

階段を上る音が止まったり上ったりする。その間中、私は照明を点けたり消したりを繰り返した。

上る音が止み、ドアを開け、閉める音がした。音は真上からした。

 

私がいつもの時間に帰宅すると、真上の部屋からどんどんと床を叩く音がする。

酒瓶なのか知らないが、昔聞いたことのある、よく知ってる音だと思っていた。とにかく瓶のようなものを床にぶつけている。それが私の感想だ。そして「うるせえな」が率直な気持ちだ。

今日はいつもと違う時間に帰宅して、そのうるさい音がなかった。

だから気分よく読書が進み、夕飯が遅れた。本を閉じて時計を見て時間に驚いた。

夕飯を作り始める気力もなく、コンビニに行った。グラタンとお茶を買い、帰宅したのだ。

 

しばらくしても真上からどんどんという音は聞こえなかった。

私は真上の住人の顔を知ってしまった。

しかしその後、どんどんという音がぴたりと止んだので、顔を忘れてしまった。

普通の女に見えた。

だけど普通じゃなかった。

騒音を出すことを日課にしているような女だった。

そんな女が、挨拶をされて気味悪がるくらいには、私は透けていたのだろうか。

 

ーーー

初めての一人暮らしをした時の話です。

電気を点けたり消したりしたのは、そいつが私の部屋を見てたので、お前が思うよりこっちだってキモいヤツですよ~やばいヤツですよ~ってアピールしようと思ってしました。それが効いたのかどうかは不明ですが(その後二度と会うことはなく私は引っ越しした)、住んでる間、騒音で悩まされることは無くなりました。

騒音で悩んでる人の書き込みを見て思い出しました。

トラブルに発展するようなやり取りをするんじゃなくて「下に住んでるやつヤバい」と印象付けるのはいかがだろうか、という提案……ていうか無理じゃない?

なんですぐ引っ越ししなかったんだろう自分(笑)

あ、お金なかったからか!

my backnumber to lock the door on the inside ジュニア辞書で精いっぱい作った後ろと前の文脈です。タイトルはこんなニュアンスで表したかったです。