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大人になってからアダルトチルドレンを知って、わかったことや気付いたことと、これからのこと。

適当な対価

私は作業所で手芸用品を作っている。

 

出来上がったものは商品として売られる。

商品を置いてもらえる場所は、店頭の場合もあるけど、期間限定のバザーのような場所の方が多いと思う。

販売について、スタッフの方が詳しく教えてくれるけど、私は知らない場所なので、どこが良くてどこがいまいちなのかとかまではわからない。

前に一度、一緒に販売に行きませんかと言って貰ったけど、もしもお客さんの中に知った顔があったらと思うと怖くて行けなかった。

だからずっと、作るだけだった。

昨日、所長さんに、手芸のプロの方に習いに行ってはどうかと言われた。

突然の提案に私は戸惑った。理由としては、私が休んでいる間に、私の作品を手芸のプロの方が見て「惜しい、ここをこうもう少し、ああしたらもっと良くなる」「せっかく売るならきちんとした物が出来上がった方が良い」という助言をしてくれたそうだ。

それはもっともだと思った。売り物なのだから。

そしてその方は手芸(洋裁?)教室も開いているので、もし良かったら一度行ってみてはどうか、ということらしい。

(この教室に行くという案が所長が良かれと思って言ったのか、プロの方が誘ってくれているのかは、汲み取れなかった)

 

手芸教室に通うにはお金がかかる。一時間いくら、ということらしい。

手芸を始めてみてわかったことだけど、黙って縫い続けるだけの作業であっという間に一時間は終わってしまう。

ということは、ひとつ作品を作り上げるまで通わなければならなくなる。

あるいは一日で仕上げたいと希望すれば一時間金×3くらいになる。

 料理教室みたいに、「今日はこの料理を作ります」「その参加費は○○○円です」としてもらった方がわかりやすいのになぁと思った。

もちろん参加費は私が支払うんだけど、ここでふと、嫌だな、、という気持ちになった。

 

私は作業所の仕事内容として、手芸をしている。そして工賃を頂いている。

手芸をやめて、他の利用者さんがしている別の仕事をすれば、無かった話しだ。

では私は、今以上に手芸の腕を上げたいと思っているかどうかと言えば、そうでもない。いや、上達したいと思っている。だけど、スタッフの中に、手芸に詳しく、優しく教えてくれる人がいる。

私はその人の指導だけで上手くなる自信がある。

だから外にお金を払って、技術を磨くのなら、別の事をしたいと思う。

少し考えてみよう。

返事を急いでいるわけではなさそうなので、今は、現状維持。

 

いつか作ったものを写真撮る機会があれば、ここに載せてみたいなと思う。

みたいなと思う。

 

 

 

my backnumber to lock the door on the inside ジュニア辞書で精いっぱい作った後ろと前の文脈です。タイトルはこんなニュアンスで表したかったです。