投薬治療前の自分と後の自分の知能が変わった気がする
うつ病を治す際に、薬に頼ってはダメだと言う人がいます。(私の近しい知人には2名いました)
彼女たちが、投薬中の私のどのような状態を見てダメだと思ったのか、あるいは投薬してない私の何を想像して思ったのか(2名とも、投薬治療している時に知り合った人)今でもわからないけど、とにかくかなり強い語気で言われたことを覚えている。
以前にもどこかの記事で書いたけど、その言葉を私は受け入れて、勝手に断薬したことがある。ひどい目にあった。ひどい状態になった。記憶がすっぽり抜けていて、投薬治療再開するまでの自分の事が全く思い出せない。ただ、身体も精神もバラバラになって苦しかったという漠然とした感触を残している。
投薬治療を再開して2ヶ月くらいで、自分の意志で動いているなという実感が戻ってきた。それからは意外と順調に回復した。多汗も震えも動機も無くなり、感情の起伏も穏やかになり、物事を思考して選択することができるようになった。
うつ病になる前の自分は、感情最優先の生き物で、感情のままに物事を見聞きし、問題があれば衝動的に解決に向かった。解決の仕方も傲慢で雑だった。
うつ病になってからの今の私は、感情で見たり聞いたりすることはあるが、問題が起きても考える事が当たり前になった。
たとえば、対人関係で腹が立つ出来事が起きた時、「すごい不愉快。すごい腹立つ」という事が、私にとっての解決だった。(うつ病になる前の私。)
治療を続けている今は、同じことが起きた時、「腹立つと思う」が「口に出して言わない」。どうしたら腹が立たなくなるだろうか、それで問題は解決するだろうか、そもそもなぜ腹が立つのだろうか、ということを考えるようになった。
原因を知る事が出来れば、対策が取れるということがわかるようになった。
そして今のところ、自分の考えで生活をしていて、微々たるトラブルはなくなってきている。嬉しい。
たぶん、、安定剤等が、私の脳の機能を上手に繋げてくれてるんだと思う。
病気になる前の自分より、今の自分の方が賢いと思う。
病気になる前の自分は、薬飲んでるわけでもないのに忘れっぽかったし、忘れっぽいことに罪悪感は感じなかった。(誰かとの約束でも)
かなり性格に問題があったことを知らなかった。それは怖い事だと思う。
そして、ここ数か月、他のブログで書かれてる話を読んで、私ははっとさせられました。うつ病になる前は、発達障害だったのかな、と。
これは自分判断はこれだけにしますが、機会があれば医師に聞いてみようと思います。でも今が順調に思えるので、今さら、という感じで診断してくれない気がします。
ともあれ、私は投薬治療に救われました。
とても長い時間が経ったけど気になりません。
薬に頼るな!という意見を、投薬治療している友人知人にいう時、言いたい時は、ぜひ家族並みの生活をして関わっていって、断薬した友人知人のフォローをしてあげてほしいと思います。
薬に頼るなと言いたいあなたのシナプスやセロトニンに、異常が起きるかもしれない事を知っておくと、いいかもしれません。役に立つかもしれません。
ちょっと意地悪な気分の夜でした。
私は投薬治療を続けます。