目から鱗ではなく涙が これは二度目の経験
ああ、そうか、そういうことだったんだ
他人の人生の一部を垣間見て、その文章で語られた優しさや、私が感じたことのある違和感の正体を知る。
あの時も、こういう事が起こっていて、こういう風に対処できていたら、また違ったのかもしれないんだ、と振り返る。
タイムマシーンはないので、もしもこの先に、同じようなことが起きたら、少しは対処出来るようになるかもしれない。
しばらく。
優しさについて考えていた。
わたしはやさしくない。でもそれも言いたくなかった。
「わたしやさしくない」という免罪符で振る舞うのは嗚咽物だ。
明日から、自分に出来るだけの事はしよう。
今日だって少し頑張れた。
調子づかず、休みながら頑張れた。
周りの非難にも耳を塞いだ。
自分の内側からの非難にも耳を塞いだ。
無理しない。休む。出来ることをする。できるだけきちんと丁寧に。休む。
わたしはわたしを許すことにする。
涙が出る。