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大人になってからアダルトチルドレンを知って、わかったことや気付いたことと、これからのこと。

それは一人称の話

精神疾患を治療し始めてだいぶ経った。

病院は2か所しか知らない。主に投薬治療なのでどちらに通院していても、今の私になるには、これくらい時間が必要だったんだろうと思う。

振り返ればあっという間だけど、冷静に考えると長い時間だ。

 

私も含めて、自己紹介に持病や自分の特性を明記する人は多い。

でもそれは、自己紹介の一部であって、自己紹介のすべてではない。パーソナルな部分に深く密着してる要素だから、わかる人が見れば興味の対象であるかそうでないかの判断がしやすい。

あくまでも深く密着している、というだけであって、パーソナルな部分は独立した別のものと思ってる。病気が治ったからと言って、性格がよくなるわけではない。

病気がもたらした負の連鎖の部分は解消されたり、健康に気遣って体が丈夫になったり、病気を通して元々の考え方が変わったり(成長したり)はすると思う。(後者は病気にならなくても)

 

たとえば、私は病気になる前、自分は正しくて善人だと思っていた。(怖い)

それが病気になり、治療していくうちに、自分の考え方が間違っていたり歪んでることに気づいた。過去にした間違いを思い出して恥ずかしくて悲しくなった。(哀れ)

人として(年齢的にも社会経験的にも)未熟だったということもあるけど、もっと根本的な、パーソナルな部分は、制限された生活を送ったおかげで見直すことができた。

 

病気によって陥ってしまうネガティブな思考と、本来の性分であるネガティブな思考は別々にある。ただ、病気を治療していく過程で、認知の歪みに気づき、そこを修正していくことで、結果性格に影響する場合もある。治療の過程で、認知の歪みはなく、修正する必要もなければ不具合が起きている状態の緩和が治療となる。その時、性格に影響するものは少ないと思う。

何が言いたいかというと、AさんとBさんが同じ症状で具合が悪くなり、同じ病院で同じ病名を告げられ、同じ薬を処方されて、同じ期間治療しても、AさんはAさんであり、BさんはBさんであり、ABさん又はBAさんにはならないっていうこと。

私はそう思う。

烙印とかレッテルとか、押された覚えがないので、怖いからやめてほしい。

 

 

 

my backnumber to lock the door on the inside ジュニア辞書で精いっぱい作った後ろと前の文脈です。タイトルはこんなニュアンスで表したかったです。