たった一度だけ
ご存知、たった一度だけである。
だから何だと思い、日々めまぐるしく同じ場所で浮遊する。忙しい。
頭の中だけが忙しい。身体も声も置き去り。
あまりにも長くないだろうか?と思う反面、ついこの間「今年も終わるのか」と言ってなかっただろうか。
一日一日が長く、一年一年が短く感じる。
それはどうやら歳を重ねている証拠で、新しいものを受け入れる態勢が無い状態らしい。納得だ。
時々テレビを通して、上手に歳を重ねた紳士婦人(一般人)を見る。
ずるいとも、うらやましいとも違う、何とも言えない…そうだ、同じ人間とは思えない、と思う。
それで終わる気持ち。
後にも前にもつかない感想を持って今日が終わる。
カロリーが足りてない、それだけは実感する。私は今日を越える分のカロリーを摂取し損ねた。いくら何を思おうと、エネルギーが足りてない。
寝入り、自分に都合の良い夢すら見れない。
目の前で人が死んでいく、それをどうもしない自分を普通とする、ありふれた現実を夢に見て、目を覚まし、ただこれじゃ、「行ったり来たり」してるだけみたい。
ここは何回目の何日だろうと少し考えて、よくわからないでただ居る。
昨日とは違うんだということはわかるよ。