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大人になってからアダルトチルドレンを知って、わかったことや気付いたことと、これからのこと。

グラデーションとパレット

色彩について、私は考えることが多い。

それは、私が、色づいている全てのものに興味があるからだ。

人工的にデザインされた物、自然界にその姿で存在する物、再現された物、記憶の中にあったような気がするもの、空、反射、透明とされる場所、タイル、落書き、知らないもの、すべてに。どうしてだろう?と理由を探していた頃もあったけど、今はそれはしない。見つからなかった。

ひとつ、気づいたのは、自分にとって心地よい色の組み合わせが在るということ。

それを眺めていると穏やかな気分になったり、思う存分悲しんだりできるということ。

私にとって、色とはそういう効果を示す存在。

 

意図して色の効果を使い、自分の欲しい世界を作ろうとする時がある。

部屋にある家具や皿、コップ、裁縫に使う生地、糸、手帳に走らせるペンの先から紡ぐ文字に、私は色を付ける。しっくりくるように、色を使う。

時々絵を描く。

15年間ほどかけて集めた絵の具を、クッキーの空き缶にしまっている。

絵の具は、用事のために出かけた先の文房具屋で1本、2本を選んで買う。

額にして300円~400円くらいになる。

それらをコツコツと空き缶に足していく。とても大切なものになってる。

私にとってはジュエリーケースのようなものなのだ。

絵の具の色は、いつまでも同じ色が売ってるわけではなく、自分の思ってなかったタイミングで販売終了カラーになってしまうことがある。

もう同じ絵具を作れる原料がなくなってしまうのだ。

そのことを知った時は、気に入った色は2本買うようになった。

絵の具は、私にとって貴重で、他人にとっては貴重じゃない人がザラにいることなんてわかっている。

だけどやっぱり、絵の具を乱暴に雑に無駄に使う人を見かけると、悲しくなる。

(自分のを使われたわけじゃないのに)

絵の具がどうやって作られているか、知っているのかな?とか考えてしまう。

 

水を使って、もう少し丁寧に使えばいいのに、、と思ってしまう絵を見た。

筆も、きちんと洗っているのかな、とか、パレットに残った絵の具、ラップ巻いて空気抜いて乾かないようにしたら、まだもう少し、使えるのに、とか考えてしまう。

やっぱり、ひとはひとそれぞれあるだよねーと頭ではわかってても、自分が大切にしてるものを乱雑に扱う人を見るのは辛いものがあるな。

そういうの、見ないようにしよう。

私は、私の空き缶の中の色を使って、好きな線を引こう。

今年の夏までには、トイレに飾る絵を描きたい。あ、絵と言っても、色を組み合わせた何らかの形になるだけなんだけども。

青を描きたいです。

楽しみ。

my backnumber to lock the door on the inside ジュニア辞書で精いっぱい作った後ろと前の文脈です。タイトルはこんなニュアンスで表したかったです。